2008年02月15日

マクロビオティックと栄養学

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マクロビオティックの食事法近代栄養学で定められた食事法とでは、内容的にかなりの違いがあります。

そのためマクロビオティックの食事法では栄養が足りないのではないかと不安に思う方も多いと思います。



近代栄養学は19世紀にドイツで始まったものです。

1日に何kcalとらなければいけないとか、そのうち、タンパク質はどの位必要かとか、炭水化物はどの位必要かなどが、細かい数値で決められています。

いったいどこからその数値が決められたのでしょうか。

それは、人間を構成している成分を分析して決められたと言われています。

人間の筋肉や皮膚、臓器などを作るためには動物性たんぱく質を、骨の組織を維持するために必要なカルシウムとして乳製品をというように、人間の体を構成する成分のパーセンテージをもとに考えられたのです。

ところが、この栄養学に基づいて食事をした人々は様々な病気に苦しめられることになってしまいました。

肥満、心臓病、脳血管障害、糖尿病、ガンなど、あげればきりがありません。

原因は、動物性タンパク質やコレステロール、飽和脂肪酸のとりすぎと考えられています。

なぜ、人間を構成する成分の食品を食べて病気になってしまうのでしょう。

たとえば、牛で考えてみましょう。

牛は体がとても大きくて、タンパク質や脂肪たっぷりの牛乳を作り出します。

では、その牛は肉を食べたり、脂肪を食べたりしているかというと、そんなことはありません。

牛は牧草を食べるのです。

牧草にはタンパク質や脂肪はほとんど含まれていません。

それでも、牛は、自分の大きな体を成長させ、牛乳を作り出すことができるのです。

そこが栄養学や栄養分析からは見えてこない生命の不思議、と言えるでしょう。

ですから、人間の体を構成する成分が、たとえタンパク質が1番多いからといってタンパク質を1番多く摂れば良いというようなものではないことがわかります。


マクロビオティックでは、人類の歴史をたどり、人類が今までどのようなものを食べてきたかということから考えて、人間に最もふさわしい食事法を提案しています。


アメリカでは1977年に上院に設置された栄養問題特別委員会の報告書「マクガバン・レポート」が発表され、その中に動物性脂肪の消費を減らすこと、コレステロールの多い食品の消費を減らすことなどを盛り込みました。

実は、この報告書を作るにあたり、アメリカでマクロビオティックを広めた久司道夫氏と話し合いを重ねマクロビオティックの考え方に沿ったものにしたと言われています。

その後1993年にはアメリカ農務省が「アメリカ食事指導ピラミッド」というものを発表しましたが、これはマクロビオティック標準食に非常に近いものになっています。

現在では、全米科学アカデミーや国連の機関であるFAO(国際食糧農業機関)、WHO(世界保健機関)も、マクロビオティックの食事法が正しいものであることを認めています。


日本はアメリカに比べるとまだまだ遅れていて、人々の食生活は憂うべきものです。

いまだに昔の栄養学の考え方が根強く残っていて、

「タンパク質をたくさんとらないと、大きくなれないわよ」

とか、

「好き嫌いしないで、何でもたくさん食べなさい」

など、まちがったことを母親や先生が子どもたちに言っているのをよく見かけます。

一刻も早く正しい食生活の知識が広まってくれることを願っています。


参考文献 久司道夫著「久司道夫のマクロビオティック[入門編]」

             「久司道夫のマクロビオティック四季のレシピ」 

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posted by スミレコ at 15:08| Comment(2) | TrackBack(0) | マクロビオティックとは | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当に。私も願います・・・。
いまだに牛乳神話が保育園では唱えられていて、やっと卒園ですが、何度も栄養士さんにアドバイスを受けてしまいました。
何の仕事でもそうですが、一度学んだ知識だけで仕事をするのではなく、きちんと情報収集をしてほしいなと思います。
マクロビオティックじゃなくても、もっと自然食というか、そういうものが広まればいいなぁっていっつも思ってます~。。
Posted by little-vege at 2008年02月15日 17:00
little-vegeさま
こんにちは!
牛乳神話は根強いですよね。保育園や学校、病院などの食事、早くなんとかしてほしいですね。
Posted by スミレコ at 2008年02月17日 00:03
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