Q.マクロビオティックのお菓子を作る時、メープルシロップを使った方が良いのか、てんさい糖を使った方がよいのかよくわかりません。どちらの方がより良いのでしょうか?
A.どちらの甘味料も、マクロビオティックでは日常的に使うものではありませんが、お菓子を作る時に使いやすいので、砂糖の代わりとして利用されます。
てんさい糖は寒い地域で栽培された砂糖だいこんから作られており、根菜の仲間ですから、陰性な甘味料のなかでは中庸に近いものです。
糖分の種類としては多糖類で、砂糖などの単糖類と違って、急激に血糖値を上げることはなく、体への負担が少ないものです。
粉末で、味にあまりくせがないので使いやすい反面、水分にやや溶けにくい性質があります。
メープルシロップはかえでの樹液から作られており、木は高く空へ向かって伸びるものですから、かなり陰性のエネルギーを持っています。
糖分の種類としては、多糖類と単糖類の両方が含まれています。
独特の香りがあり、やや高価です。
陰陽という面からも糖分の種類の面からも、てんさい糖の方が体への負担が少ないと言えるでしょう。
けれども、作る物によってはメープルシロップのほうがおいしく作れたり上手にできたりする場合があるので、あまりかた苦しく考えず、その時の気分で今日はどちらを使いたいかで決めれば良いと思います。
たとえば、マクロビオティックでは甘味料として穀物から作られた玄米飴や米飴を使うことが多いのですが、これは、かなり長い時間煮つめて作るために陽性のエネルギーが高く、肝臓などに疾患がある場合には使わないほうが良い場合もあります。
結局、あまりこだわりすぎないで、その人のその時の体調、気分、使いやすさなどで判断して使えばよいのではないでしょうか。
ちなみに、
てんさい糖は「時々(週に数回)使用する甘味料」
メープルシロップは「たまに(月に数回)使用する甘味料」
ということになっています。
使いすぎには気をつけましょう。
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