Q.マクロビオティックでは大豆や豆腐、豆乳、大豆ミートなどの大豆製品をたくさん使いますが、イソフラボンの摂りすぎになりませんか?イソフラボンの摂りすぎは体によくないと聞いたので心配です。
A.大豆にはイソフラボンという物質が含まれています。
大豆イソフラボンの化学構造は女性ホルモンの「エストロゲン」に似ているため、骨粗しょう症や更年期障害に効果があると注目され、以前は女性は大豆製品を多く摂ると良いと言われていました。
イソフラボンのサプリメントもたくさん出回りました。
ところが、数年前からイソフラボンを摂りすぎると女性ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の遅れや子宮内膜増殖症、乳ガンなどを引き起こす危険があると言われるようになったのです。
食品安全委員会が2005年12月にまとめた「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」では、1日当たりの大豆イソフラボン(大豆イソフラボンアグリコン)の摂取目安量の上限値は70~75mgとしています。(この数値はこれを超えたら危険というギリギリの数値ではありません。)
ただし、どんな食品からどのような加工方法で摂るのか、摂取する人が男性なのか、女性なのか、何歳なのか、人種や個体差もあって、イソフラボンによる健康への影響はまだはっきりとはわかっていないというのが現状のようです。
問題になるのは、多くの場合イソフラボンのサプリメントやイソフラボンを添加した食品であり、そういったものを摂取していない場合は必要以上に心配することはないと思います。
日本人は昔から大豆製品を多く含む食生活を続けてきましたが、それによる健康被害はなかったと考えられており、普通の食生活をしていれば何も問題はないと言われています。
日本人の普通の食生活では、1日のイソフラボン(大豆イソフラボンアグリコン)の摂取量は18~22mgと言われていますが、マクロビオティックやビーガンの食事をしている方はもう少し多くなると思いますので、気になる方のため、実際に食品中にどの位のイソフラボン(大豆イソフラボンアグリコン)が含まれているのかを記しておきます。
煮大豆(100g)の含有量=72.1mg
納豆1パック(45g)の含有量=33mg
豆腐1/2丁(150g)の含有量=30mg
豆乳1パック(200g)の含有量=50g
きな粉大さじ1(6g)の含有量=16mg
味噌汁1杯(20g)の含有量=9mg
醤油(約6g)の含有量=0.05mg
我が家では、長女が小さい頃に大豆アレルギーだったので、大豆製品を摂り過ぎないように気をつけています。
たとえば、豆乳を使う日には豆腐を食べないとか、毎日続けて納豆を食べない、大豆製品を使わない日を1週間に1日程度入れる、などです。
納豆を食べる場合でも、1人小さじ1杯程度、豆腐は1/8丁(37g)と、量も少なめです。
どんな食品であっても、同じものを毎日大量に摂り続けることはアレルギーを引き起こしたり健康上に様々な弊害をもたらします。
ただし、忘れてはいけないことは、大豆製品にはイソフラボンも含まれていますが、それ以外に良質タンパク質やカルシウムなど健康上メリットになる成分も豊富に含まれているということです。
日本で行われた追跡調査の結果では、通常の食生活で大豆食品を食べることは、まったく大豆食品を食べない場合に比べて、健康に有益であることが報告されています。
イソフラボンのことを心配するあまり大豆製品を摂らないことで受けるデメリットの方が大きいとも言われています。
一番大切なことは色々なものをバランスよく食べるということなのではないでしょうか。
以下のホームページをご参考になさってみてください。
厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
※まろさんのご質問をもとに記事を書かせていただきました。
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(Q&A マクロでは大豆製品を多く使うのでイソフラボンの摂りすぎになりませんか?)
すごく勉強になりました。わたしは豆類・大豆製品が大好きで 意識しないと
毎日かなりの量を摂ってしまいます。
何事もバランスが大事だとは 分かっているんですけどね~(;^_^A
話は変わりますが スミレコさんのにんじんジャム、作らせてもらいましたので
ブログにアップしました~!
にんじんの甘みが活きてて 本当においしかったです!
ありがとうございました♪
です。バランスが大事という、まさにマクロビの心髄。
ところで、マクロビはよく大豆と昆布など海草類を合わせた
調理をしますよね?
なんでも、この海草類がイソフラボンによる害を押さえる
働きをしてくれるそうですよ~☆
ほんとに、バランスが大切ですよね!
また遊びにいらしてください(^-^)